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GLOBAL RESEARCH ARCHIVE

循環器関連医療機器業界

Published: 2026-06-08Institution: Mizuho Securities Co. LtdPages: 8Original language: 日语Evidence page: 2

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循環器関連医療機器業界

2026年 6月 8日

NCVH 学会とは

NCVH 学会はNew Cardiovascular Horizons 学会の略称である。循環器内科医、循環

器外科医、放射線科医、Podiatry(足病科医)、創傷ケア専門医など複数科の医師向けの

学会であり、下肢血管病変のペリフェラル領域の大手学会の一つである。同学会の創始

者兼理事長は著名医師のCraig Walker 氏である。Craig Walker 氏が1983 年に

Louisiana 州Houma 市に創業したHouma Heart Clinic は、現在のCardiovascular

Institute of the South となり、Louisiana 州全域に20 以上のクリニックを持つ循環器医療

センターとなった。多くの循環器内科医が同氏のもとで薫陶を受けたため、影響力は非常

に大きい。

PAD(動脈の治療)と静脈疾患の分類

ペリフェラル領域のカテーテル手技には動脈と静脈の治療に分かれる。動脈の治療はPAD: 大動脈瘤、下肢動脈疾

患、頸動脈疾患など PAD(Peripheral Artery Disease、末梢動脈疾患)と呼ばれる。PAD はさらに大動脈瘤(例:

静脈疾患: DVT、PE など 腹部大動脈ステントグラフト留置術など)、下肢動脈疾患、頸動脈疾患などに細分化される。

本レポートでは最も症例数の多い下肢動脈疾患をペリフェラル手技と定義する。静脈のカ

テーテル手術ではCVI(慢性静脈不全)、下肢静脈瘤、DVT(深部静脈血栓症)、PE(肺動

脈血栓症)などが適応症となる。CVI、下肢静脈瘤は良性疾患であることから、DVT/PE が

静脈カテーテル手術で最も注目されている。

PAD と静脈疾患の疫学的データ

2023 年の論文によると、2020 年の米国PAD 患者は21 百万人超と推定されている(MaryPAD の患者数: 21 百万人超

静脈疾患: 180 百万人 L. Yost, Vascular Disease Management 誌、2023 年)。CVI や下肢静脈瘤を含む静脈疾

患は180 百万人とさらに多く、糖尿病患者の34 百万人をはるかに上回る(Pradeep Nair,

NCVH 学会2026 発表)。実際の手術件数はPAD のPVI(ペリフェラルカテーテル手技)で

年間50 万件程度(朝日インテックの25 年度推定は54 万件)と推定される。CDT(カテーテ

ル血栓溶解剤療法)は年間3~5 万件(DVT およびPE 含む)、機械的血栓回収療法(DVT

およびPE 含む)は年間約10 万件、このうち5 万件強がDVT と考えられる。

OBL とASC について

心臓の血管(冠動脈)のカテーテル手技は世界的に入院医療の一環として行われる。なぜ外科的処置が必要なリスクが

想定される冠動脈カテーテル手 ならば冠動脈疾患カテーテル手技の合併症には冠動脈穿孔、ガイドワイヤーなどデバイ

技、低リスクなペリフェラルカ スの血管内スタック(抜去できなくなること)、心タンポナーデなど緊急外科処置が必要な合

テーテル手技 併症が多いためである。一方、ペリフェラルカテーテル手技は、腸骨動脈穿孔など一部の

例外を除けば、外科的処置が必要なケースが少ないため、米国では90 年代からOBL

(Office-Based Laboratory)が台頭し、2008 年のCMS(Centers for Medicare and

Medicaid Services)の診療報酬改定によりOBL が大幅に増えた。2008 年の診療報酬改

定ではASC(Ambulatory Surgical Center、日帰り手術センター)でのペリフェラルカテーテ

ル手技も適応となった。さらに、2019 年のCMS の診療報酬改定により冠動脈カテーテル

診断が適応となり、その後毎年適応症例が増え続け、2026 年時点では経カテーテル人工

弁置換術などいわゆる構造的心疾患のカテーテル治療のみ対象外となっている。2026 年

の診療報酬改定では、ASC の平均診療報酬が4~5%引き上げられたことで、さらにASC

での冠動脈カテーテル手術増加の機運が高まっている。

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